仮設ハウスと賃貸住宅では仮住まいの料金が安いのはどちら?

家を建て替えるあるいは大規模なリフォームをする場合、工事が終わるまでの間、
仮住まいを構えることになります。

1週間や10日程度ならホテルなどの宿泊施設を利用しても良いですが、
建て替えや大規模リフォームとなると工事期間が数か月にも及びます。

ただでさえ建て替えやリフォームにお金がかかるのに、
その上数か月もホテル住まいなんて贅沢はできませんよね。

仮住まいと言うと「賃貸住宅」が一般的ですが、自宅の敷地内に広い庭や
駐車場があるなら「仮設ハウスをレンタルする」という選択肢もあります。

仮設ハウスとは言え自宅の敷地内ですから、
仮住まい中でも生活サイクルを変えずに過ごすことができます。

では建て替えやリフォーム中の仮住まいとして、
賃貸住宅と仮設ハウスではどちらが料金的にお得なんでしょうか?

賃貸住宅と仮設ハウスをレンタルするのにかかる料金を比較するとともに、
双方のメリット・デメリットも紹介していきましょう。

仮住まいは賃貸と仮設ハウスのレンタルどちらが料金的のお得?

賃貸住宅と仮設ハウスを比較していきますが、
まずは賃貸住宅の家賃から見ていきましょう。

条件を揃えないと比較できないので、
どちらも12坪(40平米)の広さの部屋ないし建物を6か月間借りると仮定します。

東京都内で40平米の賃貸住宅を借りた場合の平均的な家賃が100,000円です。

敷金など入居の際にかかる初期費用を3か月分とすると、6か月間にかかる費用は
 ・初期費用・・・300,000円
 ・家賃・・・600,000円
で合計900,000円です。

賃貸住宅に入居する際の引っ越し代を100,000円とすると、ざっくりした計算ですが、
全部で1,000,000円かかることになります。

仮設ハウスをレンタルする料金は?

続いて仮設ハウスをレンタル料金を見ていきましょう。

賃貸住宅の家賃は何となく想像できますが、仮設ハウスを利用する機会なんて
そうそうないですから、そのレンタル料金は想像もつかないですよね。

仮設のユニットハウスなどをレンタルしている、
大阪にある「SPACE CREATE」という会社の料金を参考にすると、12坪タイプで
 ・基本管理費・・・33,000円(初月のみ)
 ・レンタル料・・・45,000円
となっています。

この仮設ハウスを6か月レンタルした場合の料金は、
基本管理費とレンタル料合わせて303,000円です。

仮設ハウスに家具など生活に必要なものを運び込む費用が
100,000円かかったとしても、合計で403,000円となります。

キッチン・トイレ・お風呂は別途設置が必要

仮設ハウスをレンタルするのにかかる料金がこれだけなら、
賃貸住宅の半分以下なので仮設ハウスを仮住まいとした方が断然お得です。

しかし仮設ハウスを仮住まいとして使うには、これだけの料金では足りません。

残念ながら仮設ハウスには、
キッチン・トイレ・お風呂といった生活に必要な設備は完備されていないんですね。

キッチン・トイレ・お風呂は別途レンタルしなければならず、
それぞれにレンタル料が発生します。

キッチンユニットとトイレユニットの料金はそれぞれ
 ・キッチン・・・基本管理費6,000円
          レンタル料6,000円
 ・トイレ・・・基本管理費35,000円
        レンタル料9,000円
となっています。

お風呂ユニットは大・中・小の3種類があり、料金は
 ・大(約8.4平米)・・・基本管理費100,000円
              レンタル料37,500円
 ・中(約5.6平米)・・・基本管理費75,000円
              レンタル料23,400円
 ・小(約2.8平米)・・・基本管理費67,000円
              レンタル料18,000円
です。

お風呂ユニットは「中」を選んだとして、
キッチン・トイレ・お風呂それぞれ6か月間レンタルした場合の料金は
 ・キッチン・・・42,000円
 ・トイレ・・・89,000円
 ・お風呂・・・215,400円
で合計346,400円です。

仮設ハウス自体のレンタル料が引っ越し代含めて403,000円でしたから、
キッチン・トイレ・お風呂の料金を合わせると749,400円となります。

仮設ハウスはレンタル料だけでなく運搬費もかかる

キッチン・トイレ・お風呂のレンタル料が案外高いですが、
それでもまだ賃貸住宅よりは安く収まっています。

しかし仮設ハウスをレンタルするには、
設置する場所まで仮設ハウスを持ってきてもらわないといけませんよね。

実は、仮設ハウスとなるユニットハウスやキッチンなどのユニットを運搬してもらうのにも
料金が必要なんです。

ユニットハウスは4トントラックの荷台に小さいクレーンの付いた「ユニック車」、
キッチンなどのユニットは2トントラックで運搬されます。

ユニットハウスなどをレンタルしている会社から設置場所までの距離によって、
 ・4トンユニック車・・・26,500~80,000円
 ・2トントラック・・・8,000~29,000円
と運搬費が変わります。

一番安い運搬費で収まったと仮定しても、
12坪タイプのユニットハウスを運搬するのに4トンユニック車を3台使います。

キッチン・トイレ・お風呂のユニットを運ぶのにそれぞれ2トントラック1台ずつ
使いますから、運搬費だけで
 ・ユニットハウス・・・79,500円
 ・キッチンなどのユニット・・・24,000円
の合計103,500円となります。

仮設ハウス全体をレンタルするのにかかる費用に運搬費をプラスすると852,900円で、
これでもまだ賃貸住宅の家賃よりも安いんですね。

ただ仮設ハウスで生活するためには、
当然電気・ガス・水道などを引き込まないといけません。

ガスは仮設ハウスで生活する間だけプロパンガスを利用するとしても、
電気と水道は引き込むための工事費がかかります。

さらに建て替えやリフォームが終われば、仮設ハウスは撤去することになります。

ユニットハウスやキッチンなどのユニットを引き取ってもらうには、
持ってきてもらうのと同じ運搬費がかかります。

電気・水道の敷設にかかる費用と仮設ハウス撤去時にかかる費用を考えると、
賃貸住宅の家賃と同じぐらいかちょっと仮設ハウスの方が高くなってしまいます。

料金だけを比較すれば、
賃貸住宅を借りるのも仮設ハウスをレンタルするのも大きな違いはありません。

しかし利用する際の手続きなどにかかる手間を考えると、
賃貸住宅を借りる方が簡単なのではないでしょうか。

仮住まいを賃貸住宅にするデメリット

自宅の建て替えやリフォームの間の仮住まいとしては賃貸住宅を借りる方が
簡単ですが、賃貸住宅にもデメリットはあります。

何と言っても、
自分の条件に見合った賃貸住宅を簡単に見つけることができないということです。

仮住まいでなくても賃貸住宅を実際に探したことがあると分かりますが、
希望の物件が見つかるまで何軒も不動産屋さんを回ったり、
物件が空くのを何か月も待ったりすることも少なくありません。

しかも賃貸住宅のオーナーや管理会社は、安定した家賃収入を得るために、
一度物件を貸した以上は長く住んで欲しいと思っています。

そのため、短期契約で仮住まいなどとして利用することを良しとしている物件が
そもそも少ないんですね。

その上
 ・ペットが居る
 ・生活サイクルを変えたくないので、自宅と同じ地域
 ・車があるので駐車場が必要
など条件が増えれば、見合う物件を見つけることはかなり難しくなります。

冗談抜きで、仮住まいとなる物件を探している間に建て替えやリフォームが
終わってしまうなんてことにもなりかねません。

ですから仮住まいとなる賃貸住宅を探す際には、必要最低限の条件に見合った物件が
見つかったら即決するぐらいの気持ちの方が良いかもしれませんよ。

賃貸住宅のメリット

条件に見合った賃貸住宅を見つけるのは難しいですが、
その分メリットも決して小さくありません。

何と言っても、電気・ガス・水道のライフラインが完備されていることです。

一軒家でもアパートやマンションといった集合住宅でも、
賃貸住宅に電気・ガス・水道が開通していないことはまずありません。

仮設ハウスだと少なくとも電気と水道の敷設工事は必要ですから、
賃貸住宅はその手間がかからないのはメリットですよね。

また物件によっては、固定電話やインターネット回線も完備されています。

極端な話、賃貸住宅だと家財道具だけ運び込めばすぐに生活できますから、
これは仮設ハウスには無い大きなメリットですね。

仮住まいとして仮設ハウスをレンタルするデメリット

仮設ハウスのデメリットとしては、仮住まいとするには手間がかかることが挙げられます。

先に紹介したSPACE CREATEという会社であれば、ユニットハウスから
キッチン・トイレ・お風呂のユニットまで一式レンタルすることが可能です。

しかしユニットハウスをレンタルしている会社の中には、トレイユニットは
レンタルしているけどキッチンやお風呂はレンタルしていないところも少なくありません。

なので場合によっては、ユニットハウスとキッチンなどのユニットを
それぞれ別の会社でレンタルしないといけないことになってしまいます。

条件に見合った賃貸住宅を見つけるのに手間がかかるのと同様に、
仮設ハウスでは仮住まいとしての様式を整えるのに手間がかかるんですね。

それ以上のデメリットとして、自宅を建て替えたりリフォームしたりするほとんどの
ケースで仮設ハウスは利用できないということがあります。

自宅の敷地内に仮設ハウスを設置するだけの広いスペースがあるか、
自宅以外に仮設ハウスが設置できる遊休地を持っていないといけません。

さらに、ユニットハウスの壁や床、天井に一般的な住宅のような断熱材が
使われているわけではありません。

エアコンは使えるものの、夏は暑いですし冬は寒いですし、
小さい子供や高齢者にとっては過酷な生活環境となりかねないですね。

仮設ハウスをレンタルするメリット

悪いことばかりではなく、
仮住まいとして仮設ハウスをレンタルするメリットも当然あります。

1つには「家財道具の運搬が簡単」ということです。

仮設ハウスの設置場所が自宅の敷地内であれば、引っ越し業者に頼まなくても、
家族だけで家具などを運び込むことも可能です。

先に料金を比較した際には仮設ハウスでも引っ越し費用を計上しましたが、
仮設ハウスだと引っ越し費用をかけずに済む可能性が高いわけです。

また仮設ハウスならペットが居ても全く問題ありませんし、
自宅の敷地内ですから生活サイクルも当然変わりません。

特に小さい子供や高齢者は住環境が変わるとストレスで体調を崩すこともあるので、
仮設ハウスで生活サイクルが変わらないだけでもストレス軽減に繋がりますよ。

このように仮設ハウスにもメリットはありますから、設置できる場所があるなら
仮住まいとしての利用を検討してみても良いんじゃないでしょうか。