ダイヤル回線

ダイヤル回線とプッシュ回線って何?違いは?メリットは?

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光回線の普及で、
自宅や店舗などの固定電話としてひかり電話を使うケースも増えてきています。

しかし「固定電話=NTTのアナログ電話」というイメージも根強く、これから
固定電話としてNTTのアナログ電話の利用を考えている場合も少なくないと思います。

一般的にNTTのアナログ電話と言うと1種類だと思われていますが、実は
 ・ダイヤル回線
 ・プッシュ回線
の2種類があるんです。

では「ダイヤル回線」と「プッシュ回線」では何が違うのか、
ダイヤル回線とプッシュ回線それぞれのメリットなどについて詳しく見ていきましょう。

ダイヤル回線とプッシュ回線の違いは?

古い歌に「ダイヤル回して」といった歌詞が出てくることがありますが、
回してかける電話と言えばいわゆる「黒電話」ですよね。

ですからダイヤル回線は、
黒電話で利用されている(されていた)回線なんじゃないかと想像できます。

そうするとプッシュ回線は、文字通りボタンをプッシュして(押して)電話をかける
プッシュホンで使われる回線といったところでしょうか。

この認識もあながち間違いとは言えないんですが、プッシュホンだからと言って
必ずしもプッシュ回線が使われているというわけではありません。

ダイヤル回線とプッシュ回線の違いは、対応している電話機ではなく、
電話をかける際の通信方式にあります。

アナログ電話は受話器を上げるとスイッチが入り、
電話番号を入力することで相手に電話がかかる仕組みとなっています。

この電話番号を入力する際に、ダイヤル回線は「パルス信号」、
プッシュ回線は「トーン信号」を使っているんですね。

パルス信号は、
電気信号が等間隔で途切れる回数(瞬断回数)によって番号を発信しています。

例えば電気信号が1回途切れることで、「1」を入力したことが分かるといったことです。

対してトーン信号は、0~9までのそれぞれの数字に周波数の違う音を割り当て、
数字を音として発信しています。

例えば「0」には941Hzと1336Hzの周波数を組み合わせた音が割り当てられおり、
941Hzと1336Hzが組み合わさった音が鳴ったら「0」を入力したことが分かる
というわけです。

料金は同じ

詳しくは後述しますが、NTTのアナログ電話にはプッシュ回線でしか使えない機能
というものがいくつかあります。

そのため2004年までは、
プッシュ回線を利用するには別途400円ほどの追加料金を払う必要がありました。

しかし2004年末でプッシュ回線利用料は廃止となり、
現在ではダイヤル回線でもプッシュ回線でも料金は同じです。

ちなみにアナログ電話の基本料金は、開通時に施設設置負担金を払う加入電話だと
 ・事務用・・・2,300~2,500円
 ・住宅用・・・1,450~1,700円
開通時に施設設置負担金を払わないライトプランだと
 ・事務用・・・2,550~2,750円
 ・住宅用・・・1,700~1,950円
となっています。

基本料金に幅があるのはアナログ電話の基地局である「収容局」による違いで、ダイヤル回線とプッシュ回線による違いではありません。

また新規で開通する際の工事費も、建物の回線状況によって変わるだけで、
ダイヤル回線とプッシュ回線で変わることは無いようですね。

電話機からダイヤル回線かプッシュ回線かを見分けることはできない

先にも書いたように、
ダイヤル回線とプッシュ回線の大きな違いは電話をかける際の通信方式にあります。

以前は販売されていたパルス信号をトーン信号に変換する機器も販売終了しており、
さすがに黒電話をプッシュ回線で使うのは難しいです。

なので黒電話を使っている場合は、
アナログ電話はダイヤル回線だということが分かります。

しかしプッシュ回線で機械的にパルス信号を発信することは特別な機器が無くても
できますし、現在販売されているプッシュホンのほとんどが
ダイヤル回線・プッシュ回線の両方に対応しています。

なのでプッシュホンでもダイヤル回線を使っていることがあり、
電話機だけでダイヤル回線かプッシュ回線かを見分けることはできないんですね。

自宅や店舗などで使っている固定電話がダイヤル回線かプッシュ回線かは、
番号ボタンを押した時の「音」で判断することができます。

ダイヤル回線は電気信号が瞬断することで番号を発信しますから、ボタンを押した時に
「ブツブツ」や「カチカチ」など電気信号が切れたり繋がったりする音が聞こえます。

一方プッシュ回線は音で番号を発信しているので、
ボタンを押した際には「ピ・ポ・パ」といった電子音が聞こえるはずです。

ただし、料金も同じですし、黒電話を使いたいといったことでもなければ、
自宅のアナログ電話がダイヤル回線かプッシュ回線かを判別する必要は別に無いと
思いますが・・・。

ダイヤル回線とプッシュ回線は相互に変更可能

現状では特段のメリットがあるわけではありませんが、
自宅や店舗などで使っているアナログ電話をダイヤル回線からプッシュ回線に
変更したいといったこともあるかもしれません。

工事費が発生しますが、
ダイヤル回線とプッシュ回線は相互に変更することが可能となっています。

建物の電話回線の状態によって多少変わることもありますが、
ダイヤル回線⇔プッシュ回線の変更には
 ・基本工事費・・・1,000円
 ・交換機等工事費・・・1,000円
の合わせて2,000円の工事費がかかります。

恐らく無派遣工事なので、そんなに日数はかからないと思いますが、申し込んでから
工事完了まで1週間ぐらいはかかると思っておいた方が良いかもしれないですね。

NTT東日本・NTT西日本共通で「116」に電話しても良いですし、
それぞれのホームページからでも変更の申し込みができますよ。

ダイヤル回線やプッシュ回線を使うメリットとは

NTTのアナログ電話にはダイヤル回線とプッシュ回線の2種類がありますが、
それぞれにはどういったメリットがあるんでしょうか?

まずダイヤル回線のメリットですが、
ネットで調べてもメリットらしいメリットは見つかりませんでした。

2004年までなら料金が安いというメリットがありましたが、
現在ではダイヤル回線もプッシュ回線も料金は同じです。

開通時の工事費に違いもありませんし、
強いて言えば「黒電話が使える」といったことぐらいでしょうか。

飲食店で昭和の雰囲気を再現するのであれば、
黒電話を設置するのにあえてダイヤル回線を選ぶのもアリかもしれまんせんね。

プッシュ回線のメリットは繋がるのが早いことだけ?

プッシュ回線を使うメリットとしては、
ダイヤル回線に比べて電話が繋がるのが早いということがあります。

プッシュ回線は番号を音で発信しますから、電気信号の瞬断回数で番号を発信する
ダイヤル回線に比べて電話が繋がるのが早いんですね。

それ以外にも・・・と言いたいところですが、
現状では「電話が繋がるのが早い」ということ以外にメリットはほとんどありません。

アナログ電話回線を利用するインターネット回線の「ADSL」は、
プッシュ回線でないと使うことができませんでした。

ですからADSLがインターネット回線の主流だった頃は、
プッシュ回線を使うメリットは大いにありました。

しかし現在のインターネット回線の主流は光回線であり、光回線は専用の光ケーブルを
使うのでアナログ電話がダイヤル回線でもプッシュ回線でも問題ありません。

他にも
 ・特定の送信元からのFAXの自動受信
 ・短縮ダイヤル登録
 ・電話機をパソコンに繋いで電卓代わりに使う
などがプッシュ回線では可能です。

「FAXの自動受信」に関しては、店舗や事務所などでアナログ電話を使う場合には
必要かもしれませんが、自宅の場合はFAX自体使うことが無いのでメリットとは
言えないですね。

「短縮ダイヤル登録」は、わざわざプッシュ回線でなくても、
今では固定電話の電話機にも標準的に装備されている機能です。

「電話機を電卓代わりに使う」は言わずもがなで、スマホや携帯電話に電卓機能が
付いているので、固定電話の電話機をわざわざ使う必要がありません。

また「チケットぴあ」の「Pコード予約」もプッシュ回線でしか使えないみたいですが、
今はネットでチケットを取る時代ですから、これも使えなくても良いですね。

このようにダイヤル回線では使えないけどプッシュ回線では使えるといった機能は
あるんですが、現在ではどの機能も使えなくても問題無いものばかりです。

もうすぐダイヤル回線もプッシュ回線も使えなくなる!?

ダイヤル回線にもプッシュ回線にも大きなメリットは無い上に、
あと数年でどちらも使えなくなってしまう可能性があります。

現在のアナログ電話には
 ・加入者交換機・・・加入者の電話機に接続
 ・中継交換機・・・加入者交換機と相互接続交換機を中継
 ・信号交換機・・・電話の各種信号を制御
 ・相互接続交換機・・・他事業者と接続
といった4つの交換機が使われています。

この内「中継交換機」は2015年、「信号交換機」に至っては2003年に製造が
終了しており、不具合が発生しても新しいものと交換することができなくなって
いるんですね。

これらの交換機の寿命が2025年と言われており、
2024年に新しい電話回線である「IP網」への切り替えが始まり、
2025年にはアナログ電話からIP電話への切り替えが完了する予定となっています。

ですから、自宅や店舗などで使っているアナログ電話がダイヤル回線だろうが
プッシュ回線だろうが、遅くとも2025年にはIP電話に切り替わってしまうわけです。

アナログ電話がIP電話に切り替わることで料金が安くなる

2025年までにアナログ電話がIP電話に切り替わると言っても、特別な工事を行ったり、
電話機を買い替えたりする必要はありません。

基本的にNTT側だけの問題ですから、
ユーザー側には切り替えに際して費用負担や手続きを迫られることは無いんですね。

ただアナログ電話からIP電話に切り替わるメリットはあり、
基本料金こそ変わりませんが、通話料がアナログ電話よりも安くなります。

アナログ電話の通話料は
 ・市内・・・3分8.5円
 ・県内市外・・・3分20~40円
 ・県外・・・3分20~80円
といった具合に、発信元と発信先との距離によって金額が変わっています。

それに対してIP電話の通話料は、発信元と発信先の距離に関係なく、
一律3分8.5円となります。

スマホや携帯電話の普及で固定電話を使う機会が減っていますが、
店舗や事務所など事務用としてはまだまだ必要となる場面は少なくありません。

なのでアナログ電話からIP電話への切り替えは、住宅用にはあまりメリットが
無いかもしれませんが、事務用にはそれなりのメリットがありそうですね。

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