固定電話

固定電話の番号そのままで料金を安くしたい

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スマホや携帯電話の台頭ですっかり影が薄くなってしまっているのが「固定電話」です。

思い切って使わないようにすることもできますが、固定電話の番号しか伝えていない
親戚や友人などが居ると何かあった場合に連絡を取る手段が無いので、
固定電話を使わざるをえない場合もあります。

個人で店舗や事務所を経営している場合には、
固定電話を使わないという選択肢を選ぶことが難しいんですね。

飲食店なんかだと発注にFAXを使うことが多いですし、
取引先との連絡に固定電話が使われることも少なくありません。

それ以上に、店舗や事務所で固定電話を使っていないと
取引先の信用を得られないことがあったりするので、
個人事業主にとって固定電話は必需品と言っても良いのではないでしょうか。

でも固定電話って使わなくても基本料金を払わないといけませんし、
スマホや携帯電話よりマシとは言え、通話料も決して安くないんですよね。

かと言って基本料金のかからない「IP電話」にすると、
電話番号が「050」から始まる番号に変わってしまうので厄介です。

そこで、
番号そのままで料金だけ安く固定電話を使う方法について詳しく見ていきましょう。

アナログ電話は使わなくても毎月1,700円もかかる

固定電話を安く使う方法を紹介する前に、固定電話を使うのに
通常どれぐらいの料金がかかっているのかを見ておきたいと思います。

まず自宅や店舗などで一般的に使われている固定電話は、
NTTの「アナログ電話」です。

アナログ電話を新規で開通させる場合、工事費が11,000円ほどかかり、電話加入権を
発生させたいのであればさらに36,000円の施設設置負担金を払うことになります。

昔は施設設置負担金を払わないとアナログ電話回線を引くことができませんでしたが、
現在では「ライトプラン」で施設設置負担金無しでも開通可能です。

またアナログ電話の「電話加入権」が無いと
 ・アナログ戻し
 ・ナンバーポータビリティ(番号の持ち運び)
ができないと言われることがありますが、
実際にはこれらの手続きに電話加入権の有無は関係ありません。
(電話加入権無しでもアナログ戻しもナンバーポータビリティもできる)

アナログ電話にもスマホや携帯電話と同じように基本料金が設定されており、
電話をかけたり受けたりしなくても毎月一定の料金を払わないといけません。

住宅用の基本料金は
 ・電話加入権あり・・・月1,700円
 ・ライトプラン・・・月1,950円
店舗や事務所で使う事務用だと
 ・電話加入権あり・・・月2,500円
 ・ライトプラン・・・月2,750円
となります。

ライトプランだと施設設置負担金無しでアナログ電話が使えますが、
その分基本料金が月250円割高なんですね。

通話料は
 ・市内・・・8.5円(3分)
 ・県内市外・・・20~40円(3分)
 ・県外・・・20~80円(3分)
 ・携帯電話・・・70~120円(1分)
となっています。
(県内市外と県外は発信元からの距離によって料金が変わる)
(携帯電話は発信先のキャリアによって料金が変わる)

市内への電話だけならまだしも、市外・県外・携帯電話宛となると通話料だけで
馬鹿にならない金額になってしまいます。

不要なオプションを省くだけでも節約可能

アナログ電話でも、
 ・ナンバーディスプレイ
 ・キャッチホン
 ・ボイスワープ(着信の転送)
などのオプションが利用できます。

スマホや携帯電話なら「ナンバーディスプレイ」は標準装備だったりしますが、
アナログ電話だとナンバーディスプレイだけでも月400円のオプション料金が
かかってしまいます。

他にも「迷惑電話お断りサービス」だの「ナンバーリクエスト」だのとオプションを
使っていると、オプション料金だけで毎月2,000円以上払わないといけないんです。

自宅でアナログ電話を使う場合、昨今の特殊詐欺被害の悪い意味での流行を考えると
ナンバーディスプレイぐらいはあった方が良いかもしれません。

しかしキャッチホンやボイスワープが必要になることはあまり無いでしょうから、
不要なオプションを外すだけでもそれなりに固定電話料金を節約することができますよ。

勧められるがままにオプションに加入していたなんてこともあるかもしれないので、
一度固定電話でどんなオプションを使っているのか確認しておいた方が良いですね。

明細をペーパーレスにするだけで電話料金が月110円安くなる

NTTのアナログ電話を使っていると、毎月
 ・クレジットカード
 ・口座振替
 ・請求書払い
など、それぞれの方法で固定電話料金をNTTに対して支払っています。

昔から契約内容を特に変更することなくアナログ電話を使っている場合には、
支払方法に関係なく紙の明細書がNTTから送られてくると思います。

実はこの紙の明細書を発行してもらうのにも月110円の料金が発生しているんです。

「@ビリング」というネットで料金明細が確認できるサービスを使ってペーパーレスに
することで、紙の明細書発行にかかる料金110円を払わなくて済みます。

「月110円ぐらい」と思うかもしれませんが、
年間だと1,320円でアナログ電話の基本料金1か月分の約7割に相当します。

先の不要なオプションもそうですが、塵も積もれば何とやらで、
こうした細かいことが積み重なることで大きな無駄となってしまうんですね。

NTTのアナログ電話を直収電話に変える

番号そのままで固定電話の料金を安くする方法の1つに、
「直収電話」の利用があります。

直収電話は、NTT以外の通信会社が提供しているアナログ電話やISDN回線の
サービスのことです。

以前はKDDIの「メタルプラス」など直収電話にもいくつか選択肢がありましたが、
現在ではソフトバンクの「おとくライン」のみとなっています。

おとくラインの開通にかかる費用は、NTTからの切り替えだと7,000円、新設の場合は
約12,000円ですが、NTTのアナログ電話のように施設設置負担金は発生しません。

NTTのアナログ電話やISDNからソフトバンクへのおとくラインへの乗り換えでは、
電話番号をそのまま引き継ぐことが可能です。

おとくラインの基本料金は
 ・住宅用・・・1,500円
 ・事務用・・・2,350円
となっており、NTTのアナログ電話に比べると月200~450円ほど安いですね。

NTTのアナログ電話では市内や県外など発信先との距離によって通話料が
変わりましたが、おとくラインだと
 ・固定電話宛・・・一律7.9円(3分)
 ・携帯電話宛・・・ソフトバンク 15.5円(1分)
            ドコモ、au 16円(1分)
です。

市内は0.6円ほどの違いしかありませんが、県内市外や県外、携帯電話宛だと
場合によっては通話料を10分の1ぐらいに抑えることになりますね。

おとくラインにデメリット無し?

おとくラインのデメリットとしては
 ・一部利用できないサービスがある
 ・ADSLがYahoo!BBに限られる
などが挙げられます。

一部利用できないサービスがあると言っても
 ・コレクトコール
 ・ダイヤルQ2
 ・船舶電話
などで、利用できなくてもあまり困らないものばかりです。

「110」や「119」の緊急通報や
 ・104(番号案内)
 ・115(電報受付)
 ・117(時報)
 ・171(災害用伝言ダイヤル)
 ・177(天気予報)
などの3桁特番もおとくラインでは利用できます。

またADSLについても、光回線が開通している地域ではあと数年でサービス自体が
終了しますし、すでに新規申込は締め切られています。

なのでNTTのアナログ電話からおとくラインに乗り換えても、料金が安くなるだけで、
特に大きなデメリットは無いと言って良いんじゃないでしょうか。

ひかり電話で固定電話の基本料金がワンコインに?

スマホやタブレット、パソコンだけでなくTVや家庭用ゲーム機、果ては照明器具や
お風呂の給湯器までインターネットに繋がるようになっています。

今やインターネットは生活や社会にとって無くてはならない「インフラ」と言っても過言
ではなく、実際に自宅や店舗などにもインターネット回線が開通していると思います。

現状インターネット回線の主流は「光回線」で、
その光回線のオプションに「ひかり電話」というものがあります。

ひかり電話は光回線を使った固定電話サービスであり、
電話番号そのままでアナログ電話と同じように使うことができます。

アナログ電話からひかり電話に切り替えるのに4,000円ほど費用がかかりますが、
アナログ電話からおとくラインに切り替えるよりは安く済みます。

ひかり電話のメリットは何と言っても基本料金の安さで、何とワンコインの月500円しかかかりません。

通話料は、固定電話宛なら全国一律3分8円で、
携帯電話宛だと1分16~17.5円となります。
(金額はフレッツ光のひかり電話のもの)

ソフトバンクのおとくラインとほとんど同じぐらいの通話料ですが、
基本料金が大幅に安いのでひかり電話の方がお得ですね。

ひかり電話はオプションもお得

先にも書いたように自宅で固定電話を使う場合、
オプションはナンバーディスプレイぐらいで十分です。

しかし店舗や事務所で使うとなると、ナンバーディスプレイに加えて
 ・キャッチホン
 ・ボイスワープ
 ・ナンバーリクエスト(非通知着信に自動音声で対応)
 ・迷惑電話お断りサービス
といったオプションも使いたいところです。

ビジネスにおいては一本の電話が取れないことで大きな機会損失になることも
ありますから、お客さんや取引先からの電話を取り損ねないようにキャッチホンや
ボイスワープは必要です。

また従業員が少ない場合には、勧誘や営業といったムダな電話対応に
時間を取られることでも業務の効率が落ちるのでナンバーリクエストや
迷惑電話お断りサービスも欲しいですね。

アナログ電話でこれらのオプションを全て使うと、
オプション料金だけで月2,000円を超えてしまいます。

ところがひかり電話だと、オプションもお得に使うことができるんです。

NTTのフレッツ光の「ひかり電話A」だと、通常のひかり電話サービスに加えて
 ・ナンバーディスプレイ
 ・ナンバーリクエスト
 ・キャッチホン
 ・ボイスワープ
 ・迷惑電話お断りサービス
 ・着信お知らせメール
 ・480円分の無料通話
が付いて月1,500円で利用できます。

auひかりのひかり電話でも、オプションを2つ以上申し込み料金が
 ・500円以上・・・電話オプションパック
 ・690円以上・・・電話オプションパックEX
が適用されて、それぞれ月500円、690円となります。

例えばauひかりのひかり電話に
 ・発信番号表示(ナンバーディスプレイ)
 ・番号通知リクエスト(ナンバーリクエスト)
のオプションを付けると、通常は月600円のオプション料金が発生します。

しかし2つのオプション料金が500円を超えるので「電話オプションパック」が適用されて、
月600円のところ月500円利用できるというわけです。

ひかり電話は回線・電話番号の追加もお得

店舗や事務所で固定電話を使う場合、
電話とFAXで回線と電話番号を分けたいということもあると思います。

アナログ電話やおとくラインで電話とFAXで回線・電話番号を分けると
2回線利用することになり、単純に料金も2倍になります。

ところがひかり電話では、回線・電話番号の追加もお得にできるんです。

フレッツ光のひかり電話であれば、通常のひかり電話の料金に月200円プラス
するだけで回線が、さらに月100円プラスで電話番号が追加できます。

アナログ電話だと月3,000円~5,000円かかるところ、フレッツ光のひかり電話だと
月800円で2つの回線・電話番号が使えるというわけです。

ただし「NURO光」のようにひかり電話1契約につき1回線1電話番号しか
使えない事業者もあるので、事前に確認しておいた方が良いですね。

ひかり電話は停電になると使えない

ひかり電話でも、おとくラインと同様に一部利用できないサービスがあります。

ただ「110」「119」の緊急通報はもちろん使えますし、
「104」の番号案内など情報ダイヤルも問題なく使えます。

「0170」で始まる伝言ダイヤルとか「0910」で始まる公専接続など、普段あまり使わない
ようなサービスが使えないばかりで、これはほとんどデメリットとは言えないですね。

しかしひかり電話には1つ大きなデメリットがあり、
それが「停電時に使えない」ということです。

アナログ電話は電話回線から給電されているので、
停電時でも電話をかけたり受けたりすることはできます。

ところがひかり電話はコンセントから給電を受けないと使えないので、
停電になると電話をかけることも受けることもできなくなってしまいます。

2018年に北海道で発生した地震に因る大規模停電のように停電期間が長くなると、
体調を崩しても救急車が呼べないといったことになりかねないので注意したいですね。

固定電話機を使わない「転送電話」サービス

電話番号自体は固定電話のものを使うんですが、固定電話の電話機は使わずに
着信は全てスマホや携帯電話に転送してくれる「転送電話」というサービスもあります。

こちらから発信する際に、相手方に固定電話の番号を表示させることも可能です。

代表的な転送電話サービスは「Toones」で、初期費用は2,980円、
ナンバーポータビリティでアナログ電話の番号をそのまま使う場合は
別途8,980円かかります。

番号そのままで転送電話サービスを使うとなると初期費用だけで12,000円近く必要
ですが、利用料金は月998円でアナログ電話やおとくラインよりはかなり安いですね。

ただ転送電話サービスは通話料が高く、
固定電話宛・携帯電話宛に関わらず30秒12.73円となっています。

3分当たりだと約76円、1分当たりでも約25円ですから、
場合によってはアナログ電話より通話料が高くなります。

しかも転送電話なので、相手からかかってきた電話にも
 ・固定電話・・・9.3円(3分)
 ・携帯電話・・・18.6円(1分)
の通話料が発生するんです。

発信でも着信でも通話料が発生するので、
「固定電話は受けるだけ」という場合でも通話料が嵩む恐れがあります。

またこれは「Toones」の問題ですが、
料金は全て現金ではなく購入したポイントで支払う形になっています。

ポイントを買い忘れて支払いができないと利用停止となり、
最悪の場合には強制解約となってしまうのでちょっと面倒ですね。

このように番号そのままで固定電話の料金を安くするには、簡単な手続きで少し安く
なる方法から手続きに手間がかかるけど大きな節約効果がある方法まであります。

それなりにデメリットのあるものもありますから、
よく検討した上で利用するようにしてください。

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