店舗のWIFI環境

WiFiルーターの設定で店舗とお客様を分けることはできる?

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飲食店を経営している場合、
店内にお客様向けWiFiを設置しておきたいところですよね。

飲食店は比較的滞在時間が長くなりやすいので、
WiFiが使えるかどうかがお客様の入り具合ひいては店舗の売上に関わってきます。

とは言え、売上など店舗の経営情報を管理しているパソコンなどで使っているWiFiを
お客様にも使ってもらうというのは、セキュリティ上大きな問題があります。

しかし店舗で従業員が使うWiFiとお客様が使うWiFiを分けるにしても、
どうしたら良いのかよく分かりませんよね。

店舗とお客様を分けるのにインターネット回線を
2回線契約しないといけないとなると、費用的にも導入が難しくなります。

そこで飲食店などで、店舗で使うWiFiとお客様に提供するWiFiを分ける方法について
詳しく見ていきましょう。

店舗とお客様でWiFiを分けるには

店舗でオーナーや従業員が使うWiFiと来店したお客様が使うWiFiを分けるには、
「ゲストポート」付きのWiFiルーターを使うのが一番簡単です。

簡単に言うとSSIDが複数使える「マルチSSID」のWiFiルーターのことなんですが、
ゲストポート付きのWiFiルーターには「ネットワーク分離機能」が付いています。

家庭用の普通のWiFiルーターでも複数のSSIDが使える機種は多いんですが、
SSID間のネットワークが分離されていなかったりするんですね。

例えば「A」「B」2つのSSIDが使えるWiFiルーターで
ネットワークが分離されていないと、Aに接続した機器でBのネットワークに
アクセスすることができてしまいます。

なのでAをお客様用Bを店舗用と分けても、
悪意のある客の手にかかるとお客様用に接続した機器で店舗用のネットワークに
アクセスして店舗の経営情報などを抜き取られてしまう恐れがあるということです。

ゲストポート付きのWiFiルーターにはネットワーク分離機能が付いているので、
Aに接続した機器でBのネットワークに、反対にBに接続した機器で
Aのネットワークにアクセスすることができません。

さらに同じネットワークに接続している機器同士のアクセスもできませんから、同じAに
接続した他のお客様の機器にアクセスして情報を抜き取ることもできなくなります。

ゲストポート付きのWiFiルーターを使うことで、
お客様は純粋にインターネットにだけ接続できるようになるというわけです。

ゲストポート付きのWiFiルーターを使う際の注意点

飲食店などで提供するWiFiは、あくまで来店したお客様に使ってもらうためのものです。

WiFiルーターのWiFi出力をあまり強くしてしまうと、店舗の外までWiFiの電波が
届いてしまい、お客様でない人にまで使われてしまう恐れがあります。

ですからお客様用としてゲストポート付きのWiFiルーターを使う際には、WiFi出力を
調整して店舗の外にまでWiFi電波が届かないようにしておきたいところです。

かと言ってWiFi出力を弱めすぎると、
WiFiルーターから距離の離れた席ではWiFiが繋がりにくくなるので要注意です。

面積の広いテンポだと難しいですが、小規模な店舗であればお客様用は周波数が
5GHzの電波だけ使うようにするのも良いかもしれません。

電波の特性として周波数が高いほど直進性が強まり通信速度が速くなる反面、
障害物の影響を受けやすくなって遠くまでは届きません。

反対に周波数が低いと直進性が弱まり通信速度は上がらないものの、
障害物を避けて進むことができ、壁などを透過して遠くまで届きます。

WiFiルーターが古い機種だと2.4GHzの低い周波数の電波だけということもありますが、
新しい機種であれば2.4GHzと5GHzの2つのWiFi電波が使えるようになっています。

なのでより周波数の高い5GHzの電波を使うことで、店舗の中ではWiFiが使えるけど
外では使えないという状況を比較的簡単に作ることができますよ。

公衆WiFiサービスを利用してお客様にWiFiを提供する

飲食店などの店舗向けに、
公衆WiFiを提供するサービスを行っている企業がいくつかあります。

ゲストポート付きのWiFiルーターを使う場合は自分で色々と設定しないといけませんし、
インターネットを利用する際のセキュリティ面の問題もあります。

公衆WiFiサービスを利用すれば、面倒な設定不要で店舗と
お客様のWiFiを分けることができ、セキュリティ面の心配も無いんですね。

公衆WiFiサービスの代表的なものは
 ・NTTのギガらくWi-Fi
 ・ワイヤアンドワイヤレスのWi2 Freeキット
の2つでしょうか。

まずNTTの「ギガらくWi-Fi」ですが、こちらはNTTが提供しているサービスだけに、
店舗のインターネット回線がフレッツ光でなければ使うことができません。

フレッツ光回線さえ開通していれば初期費用ゼロでギガらくWi-Fiを導入でき、
月2,980円の料金で利用することができます。

WiFiの最大通信速度は1.3Gbpsでフレッツ光の最大通信速度が1Gbpsですから、
ギガらくWi-Fiのせいで通信速度が遅くなるといった心配もありません。

同時接続可能な機器数は50台となっており、中規模程度になると厳しいですが、
小規模な店舗なら十分ではないでしょうか。

また「WPA2 PSK」という現状最も厳重と言われている暗号化方式を採用しているので、
セキュリティ面も安心です。

WiFiへの接続方法は、通常のSSIDを選択してパスワードを入力する以外に
Facebookによる認証にも対応しています。

スマホやタブレットなどでFacebookにログインすれば、
SSIDの選択やパスワードを入力しなくても来店しただけでWiFiが使えるんですね。

日本人に比べると外国人はFacebookの利用率が高いですから、Facebook認証で
WiFiが使えることは外国人観光客には大きなアピールポイントとなります。

料金が少し高めではありますが、お客様に安心してWiFiを使ってもらうのであれば
NTTのギガらくWi-Fiがオススメですね。

ワイヤアンドワイヤレスのWi2 Freeキット

ギガらくWi-FiはNTTのフレッツ光を利用していないダメでしたが、
ワイヤアンドワイヤレスの「Wi2 Freeキット」は回線を選びません。

店舗で使っているインターネット回線に専用機器を接続するだけで、
Wi2の公衆WiFiが店舗内で使えるようになります。

料金は月500円でギガらくWi-Fiに比べるとかなり安い反面、
機器設置するのに初期費用として29,800円かかります。

ギガらくWi-Fiより導入のハードルは高いですが、
毎月の料金が安いので継続して使いやすいのではないでしょうか。

同時に接続できる機器数が最大100台となっており、
席数の多い中規模程度の店舗でも使えそうですね。

通信の暗号化方式はギガらくWi-Fiと同じ「WPA2 PSK」ですから、
セキュリティ面もバッチリです。

WiFiへの接続にはSSIDとパスワードの入力が必要なので、
Facebook認証が可能なギガらくWi-Fiに比べるとちょっと面倒かもしれません。

Wi2のWiFiは全国約10,000か所に設置されており、
某有名カフェなどにも導入されているので、お客様側からしても安心感がありますね。

またWi2 Freeキットを導入することで、Wi2のホームページに「Wi-Fi設置店」として
登録されるので多少ではありますが宣伝効果も期待できますよ。

公衆WiFiサービスを利用するメリット

ギガらくWi-FiやWi2 Freeキットでは、
WiFiに接続して最初に表示されるページを指定することもできたりします。

店舗でホームページを作っているなら、最初に店舗のホームページが
表示されるようにしておくことでアクセス数を増やすことにも繋がります。

オススメメニューや限定メニューなどのページへアクセスするようにしておけば、
店舗の売上にも影響するかもしれませんね。

またTwitterやFacebookなどのアカウントを店舗で作っている場合は、そちらに
誘導して「いいね!」を押してもらって店舗の情報を拡散してもらうこともできます。

またサービスによっては、「ダッシュボード機能」といって
 ・時間ごとの来店者数
 ・来店者の滞在時間
 ・来店者の利用頻度
などをWiFi利用を通じて解析することができるようになっています。

Facebook認証を採用している場合は、お客様の性別や年代、国籍などの情報も
集めることができます。

今後の店舗運営の指針となる情報が、特別にマーケティングしなくても
公衆WiFiサービスを導入するだけで集められるんですね。

公衆WiFiサービスを利用するデメリット

ギガらくWi-Fiなどの公衆WiFiサービスを利用するデメリットと言うよりも、
店舗にお客様用のWiFiを導入するデメリットと言った方が良いかもしれません。

店舗にお客様用のWiFiを導入するデメリットとしては、
1つに「回転率が悪くなる」恐れがあるということです。

飲食店でWiFiが使えることで、テスト勉強する学生やノマドワーカーなどが
お客様として来店する可能性も高くなります。

こうしたお客様は店舗での滞在時間が長くなりがちですし、
滞在時間が長い割に客単価が高くありません。

なのでこうした滞在時間の長いお客様が増えることで、店舗の回転数が悪くなり、
結果的に売上に影響が出てしまいかねないということです。

ギガらくWi-Fiでは、1人のお客様の1回当たりのWiFiの利用時間や
1日のWiFi利用回数を制限することもできるようになっています。

店舗の回転数が悪くしないためにも、WiFiの利用時間や利用回数を制限して
1人1人のお客様の滞在時間が長くなりすぎないように調整したいですね。

それから店舗という限られた空間の中で、多数の人が同じWiFiを利用すると互いに
干渉しあって、通信速度が遅くなったり繋がりにくくなったりします。

お祭り会場など大勢の人が集まる場所で、
スマホが繋がりにくくなったという経験が1度ぐらいはあると思います。

あれほど酷くはありませんが、店舗内で数人のお客様が同時にWiFi接続することで
軽い通信障害のようなことが発生してしまう恐れがあります。

ギガらくWi-Fiでは、同時にWiFiを利用する人が多い時には電波干渉しあわない
ように自動的に通信チャンネルが切り替わるようになっています。

飲食店でWiFiが使えることはお客様にとっても大きなメリットなんですが、
それによりお客様の滞在時間が長くなるなど店舗側にデメリットが発生してしまいます。

またWiFiが使えても繋がりにくいと「不便な店」と認識されてしまい、
WiFiが使えることがかえってマイナスとなってしまいかねません。

ですからこうしたデメリットに対応できる機能やサービスを持った公衆WiFiを選んで、
導入することが重要となりますよ。

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