事務所の移転

事務所の移転でインターネット回線は継続する?乗り換える?

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開業して事業が軌道に乗ると、
より条件の良い物件への事務所移転を検討することもあります。

反対に軌道に乗り損ねた場合には、
経費削減の意味も含めて家賃の安い物件へ移るなんてこともあるかもしれません。

事務所を移転する際には、引っ越しの手続きや準備はもちろんのこと、
関係各所に連絡しておくなどやらなければならないことが山積みです。

そんな中で忘れてはいけないのが、
移転後のインターネット回線をどうするのかということです。

今の事務所で使っている回線を継続して使うのか、
それとも移転で心機一転新しい回線に乗り換えるのか。

そこで事務所移転の際にインターネット回線は契約を継続した方が良いのか
乗り換えた方が良いのか、それぞれのメリットデメリットを詳しく見ていきましょう。

継続より乗り換えの方が費用はかかる

事業が好調で事務所を移転するとしても、
移転にかける費用はできるだけ少なくしたいところですよね。

インターネット回線を移転先でも継続して利用する場合と乗り換える場合で
発生する費用を単純に比較すると、継続の方が費用を安く抑えることができます。

まず、今使っている事務所の回線を撤去する工事と
新しい事務所に回線を開通する工事は継続でも乗り換えでも必要です。

撤去工事にかかる費用は継続でも乗り換えでも同じですが、
新しい事務所の開通工事にかかる費用は継続の方が安くなる可能性があります。

利用しているインターネット回線がフレッツ光や光コラボレーションだと、
移転先でも契約を継続する場合には開通工事が割引されるようになっているんです。
(光コラボレーションでは割引されないこともある)

フレッツ光の通常の開通工事費は
 ・戸建て・・・18,000円
 ・集合住宅・・・15,000円
なんですが、移転先でも継続する場合は
 ・戸建て・・・9,000円
 ・集合住宅・・・7,500円
と半額になります。

auひかりやNURO光にはこうした移転時の開通工事費の割引サービスが無いので、
通常の開通時と同じ工事費が発生します。

継続だと違約金も発生しない

今の事務所で使っているインターネット回線を新しい事務所でも継続して使う場合は、
当然違約金は発生しません。

今の事務所の回線を撤去すると言っても解約するわけではないですし、利用する場所が変わるだけなので回線が契約期間中でも違約金は不要なんですね。

ところが乗り換える場合には、今の事務所で使っている回線を解約することになるので、
当然違約金が発生してしまいます。

利用しているインターネット回線や契約内容などによって違約金の金額は変わりますが、
少なくとも10,000円ぐらいはかかると思った方が良いでしょう。

なので今の事務所で使っているのがフレッツ光だとすると、新しい事務所で
継続するして利用する場合は開通工事費の7,500~9,000円だけで済みます。

ところが移転に伴って乗り換える場合には、
開通工事費が15,000~18,000円、違約金が10,000円ほどですから、
合わせて25,000~30,000円近くかかってしまうんですね。

継続して利用することで費用が3分の1ほどに抑えられますよ。

代理店で申し込めば回線を乗り換える方がお得に

単純に発生する費用を比較すると、移転後も継続して同じ回線を使う方がお得です。

ところが移転に伴って回線を乗り換える際、新しい回線の申し込みを
代理店で行うことでキャッシュバックが貰える可能性があります。

光回線やスマホの新規契約でキャッシュバックが貰えることはほとんど無くなりましたが、
光回線を法人契約する場合にはまだまだ高額なキャッシュバックが貰えるんです。

例えばフレッツ光の場合は、代理店によっては有料オプション利用などの条件が
一切無しで30,000~40,000円のキャッシュバックが貰えます。

有料オプション利用など一定条件をクリアすると、
キャッシュバック金額が70,000円80,000円に跳ね上がるところもあります。

フレッツ光の場合、乗り換えで発生する費用は25,000~30,000円ほどなので、
キャッシュバックで相殺してもお釣りが来るぐらいなんですね。

継続ではキャッシュバックは貰えないので7,500~9,000円の工事費が
出ていくだけですが、乗り換えでキャッシュバックを貰うことで工事費や違約金を
払っても手元にお金が残るわけです。

なので発生する費用を単純に比較すると乗り換えの方が損なんですが、
キャッシュバックが貰える代理店で申し込むことで乗り換えの方がお得になります。

事務所移転で開通工事費の残債はどうなる?

移転先でインターネット回線を継続するにしろ乗り換えるにしろ、
今の事務所で使っているインターネット回線の開通工事費の支払いが
残っている場合があるかもしれません。

継続するにしても乗り換えるにしても、
支払いが残っている工事費については基本的に一括で精算することになります。

ただ、キャンペーンなどで工事費の割引を受けていることがありますよね。

回線を乗り換える場合は解約した段階で割引も打ち切りとなるので、
工事費の支払いが残っている分は精算しなければなりません。

継続の場合も一括精算はするんですが、
移転後に本来受けられるはずであった割引分を一括で受け取ることができます。

なので工事費が実質無料になるようなキャンペーンを利用している場合には、
移転時に一括精算した金額と同等分の割引を移転後に受けられるというわけです。

事業者によっては、移転先で継続して利用する場合には工事費の支払いが
残っている分を帳消しにしてくれることもあります。

金額にもよりますが、開通工事費の分割払いが残っているのであれば、
乗り換えるよりも継続した方が良いかもしれませんね。

移転先でインターネット回線を継続して利用する場合に注意すべきこと

事務所移転でインターネット回線を継続して利用する場合には、
注意しなければならないことがあります。

まず1つは、
移転先で必ずしもインターネット回線が継続して利用できるとは限らないということです。

フレッツ光やフレッツ光回線を使う光コラボレーションであれば、
ほぼ日本全国で使うことができます。

なのでたとえ県をまたいだ移転であっても、新しい事務所で引き続き同じフレッツ光や
光コラボレーションが使える可能性が高いです。

ところがフレッツ光以外の回線を使う
 ・auひかり
 ・NURO光
 ・コミュファ光、eo光などの電力会社系光回線
などは、利用できるエリアが限られています。

auひかりは比較的対応エリアが広いものの、人口カバー率は70%ほどで、
中部地方や近畿地方では使えません。
(フレッツ光の人口カバー率は90%以上)

NURO光も対応エリアを広げていますが、
現状では関東・東海・関西のみの利用となっています。

電力会社系光回線については、親会社である電力会社の管内でのみ利用できます。

さらにこれらの光回線サービスは、対応エリア内であっても建物によっては最寄りの
電柱まで光ケーブルが来ていないために開通工事ができないこともあるんです。

ですから極端な話、道路を挟んだ向かいの建物への移転なのに、
向かいの建物の最寄りの電柱に光ケーブルが来ていなくて継続して同じ回線が
使えないなんてこともあるわけです。

また賃貸物件では、すでに特定の光回線が開通してしまっていることも少なくありません。

フレッツ光が開通しているとauひかりやNURO光を使うことは難しいですし、
反対にauひかりやNURO光が建物に導入されているとフレッツ光であっても
継続して利用することはできなくなります。

ですから移転後もインターネット回線を継続して利用しようと考えているのであれば、
物件探しの段階で今の事務所で使っているインターネット回線が使えるかどうかを
確認しておかないといけませんよ。

事務所移転に伴って乗り換える場合に注意すること

移転を機に事務所で使うインターネット回線を乗り換える場合には、
 ・固定電話の電話番号が変わる
 ・プロバイダメールのアドレスが変わる
といったことに注意が必要です。

今の事務所で使っている固定電話がNTTのアナログ電話で、
なおかつその電話を設置する際に施設設置負担金を払って電話加入権を
取得している場合は、そのまま移転先に電話番号を引き継ぐことができます。

もし設置時に電話加入権を取得していない場合でも、
あとから施設設置負担金を払って電話加入権を取得することは可能です。

ところが光回線のオプションでひかり電話を使っている場合には、
回線を乗り換えることで固定電話の電話番号が変わってしまう恐れがあります。

電話番号の引き継ぎについて簡単に説明すると
 ・アナログ電話→アナログ電話(電話加入権が必要)
 ・アナログ電話→ひかり電話
はそのままでも電話番号の引き継ぎが可能です。

しかしひかり電話→ひかり電話は、
 ・フレッツ光から光コラボレーション
 ・光コラボレーション同士又は光コラボレーションからフレッツ光(2019年7月以降)
というケースの乗り換え以外では、そのまま電話番号を引き継ぐことができません。

ひかり電話同士で電話番号を引き継ぐには、ひかり電話を一旦アナログ電話に
戻してから再度ひかり電話に移行する「アナログ戻し」という手続きが必要です。

例えばフレッツ光からauひかりへ乗り換える場合であれば、
フレッツ光を解約する前にひかり電話をアナログ電話に戻します。

そしてフレッツ光を解約、auひかりを契約して開通したらアナログ電話を再度
ひかり電話に変えることで電話番号が引き継げるわけです。

ただこのアナログ戻しができるのは、「NTTがアナログ電話用として発番した電話番号」を使っている場合のみです。

NTTが発番したものでもひかり電話用だとダメですし、
アナログ電話用でもNTT以外が発番したものだとアナログ戻しはできません。

ですから今の事務所で使っている固定電話の電話番号によっては、
事務所移転に伴って回線を乗り換えることで変わってしまうんですね。

プライベート用でも固定電話の電話番号が変わると、
色々な変更手続きが必要で結構面倒なんですよね。

ビジネス用となると、変更手続きに加えて関係各所への周知も必要となるので尚更です。

事務所移転でインターネット回線を乗り換える際には、
事前に事務所でひかり電話を使っているのかどうか、さらに事務所の電話番号は
どこが何用に発番したものなのかをチェックしておいた方が良いでしょう。

チェックして回線を乗り換えると電話番号が変わる恐れがあるなら、
回線を乗り換えずに継続する方向で検討するのも1つの方法ですよ。

プロバイダが変わるとプロバイダメールのアドレスも変わる

SNSやLINEが一般的になったことで、
プライベートではメールを使う機会も減っているかもしれません。

しかしビジネスでは、データのやり取りなどを行うこともあるので、
まだまだメールを使う機会が多くなっています。

大規模な企業になると独自のドメインを使った専用メールアドレスを使っていることも
ありますが、個人事業主など小規模な会社だとプロバイダメールのアドレスを
ビジネス用として使うこともあります。

プロバイダメールのアドレスはプロバイダが発行していますから、回線乗り換えに伴って
プロバイダが変わるとプロバイダメールのアドレスも変わってしまいます。

ただ光コラボレーションやauひかり、NURO光からフレッツ光へ乗り換えるのであれば、
引き続き同じプロバイダを使うことでメールアドレスを変えずに済む可能性があります。

光コラボレーションやauひかり、NURO光は利用できるプロバイダが限られているので、フレッツ光からこれらの光回線へ乗り換える場合には引き続き同じプロバイダが
使えないこともあるんですね。

例えば光コラボレーションのソフトバンク光のプロバイダは「Yahoo!BB」だけですし、
NURO光のプロバイダは「So-net」のみです。

フレッツ光でBIGLOBEや@niftyをプロバイダとして使っていると、
ソフトバンク光やNURO光に乗り換えることでプロバイダも乗り換えざるをえません。

しかし反対にソフトバンク光やNURO光からフレッツ光に乗り換える場合は、
フレッツ光でもYahoo!BBやSo-netが使えるのでプロバイダを乗り換えずに済みます。

固定電話の電話番号ほどではないかもしれませんが、
プロバイダメールのアドレスが変わるのも面倒と言えば面倒です。

取引先などとの連絡手段としてメールを使っている場合には、
回線乗り換えでメールアドレスが変わる恐れがあることも覚えておきましょう。

ただしプロバイダによっては、月数百円の料金を払うことで
メールサービスだけ使い続けることができる場合もあります。

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