ネット回線の知識

電話回線が無いとインターネット回線は使えない?

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自宅でインターネットを使うには、
電話回線を引いていないとダメと思っている人も案外多いんじゃないでしょうか。

確かにインターネットが広く普及し始めた当初は、
電話回線を通してインターネットに接続するというのが一般的でした。

また少なくなったとはいうものの、
現在でも電話回線を使ってインターネットに接続している人もまだまだ健在です。

しかし最近は電話回線を使わずに専用回線を使ってインターネットに接続する方が
主流となってきています。

それどころか反対に、
インターネット専用回線を電話回線代わりとして使うようなサービスまであるんですね。

では、電話回線を使うインターネット接続方法と
電話回線を使わないインターネット接続方法に詳しく紹介するとともに、
それぞれのメリットデメリットも見ていきましょう。

電話回線を使うインターネット接続方法は3種類

インターネットに接続する際に利用する電話回線には
 ・アナログ電話回線
 ・ISDN回線
 ・ADSL回線
の3種類があります。

「アナログ電話回線」は昔から使われている固定電話回線のことで、
現在でも電話回線と言えばこのアナログ電話回線を指すことが多くなっています。

恐らくアラフォー世代以上だと、自宅での初めてのインターネット接続には
アナログ電話回線を使ったというケースがほとんどだと思います。

電話回線のモジュラージャックにLANケーブルを挿せば良いというわけではなく、
まずモジュラーケーブルを使って「モデム」という機器を電話回線に繋ぎます。

さらにモジュラーケーブルを使ってモデムとパソコンを繋げば、
アナログ電話回線を通してインターネットに接続することができます。

アナログ電話回線は文字通りアナログ信号しか通ることができませんが、
パソコンではデジタル信号を使ってデータを読み取っています。

英語と日本語で話が通じないのと同じで、
アナログ信号とデジタル信号には互換性がありませんから、
アナログ信号とデジタル信号を交互に変換することのできるモデムを経由するわけです。

元々建物にアナログ電話回線が開通していれば大掛かりな工事は不要で、
プロバイダと契約してモデムを手に入れれば簡単にインターネットに接続できます。

アナログ電話回線のデメリットは遅い・高い・電話が使えなくなる

インターネットが普及し始めた最初期はアナログ電話回線も選択肢の1つでしたが、
今となってはデメリットばかりと言っても良いぐらいです。

まず元々アナログ電話回線は音声通話用の回線であり、
データ通信を想定したものではありません。

そのため通信速度が最大でも56Kbpsの超低速となっています。

最近だとスマホでも数百Mbps程度は出るのが当たり前となっていますし、
インターネット回線の主流である「光回線」では最大1Gbps以上が一般的です。
(1000Kbps≒1Mbps、1000Mbps≒1Gbps)

スマホでデータ通信量を使い過ぎると大幅に通信速度が制限されて、
インターネットが快適に使えなくなりますよね。

このスマホが通信制限を受けている時の通信速度が最大128Kbpsですから、
アナログ電話回線の最大56Kbpsがいかに遅いか分かりますよね。

この通信速度では動画なんて見られるはずもなく、
画像1枚表示するのですらリアルに数分かかってしまいます。

それから現在のインターネット回線は「定額使い放題」が当たり前ですが、
アナログ電話回線は基本的に従量課金です。

ですからインターネットを使った時間に応じて料金が高くなり、
現在のように1日中インターネットに繋ぎっぱなしということにはできません。

自宅でインターネットが使えるようになった翌月に、
それまでよりもはるかに高い電話料金の請求が来て親に怒られた
なんて経験がある人も少なくないんじゃないでしょうか。

また電話料金対策として、夜11時から翌朝8時まで指定した電話番号との通話が
定額になる「テレホーダイ」というサービスを使っていた人も多いと思います。

アナログ電話回線を使ったインターネット接続では回線が分岐していないので、
インターネットを使っている時は電話が使えず、
反対に電話を使っている時にはインターネットが使えないんですね。

ISDN回線で電話とインターネットの両立が可能に

インターネットが一般的に普及し始めた頃にアナログ電話回線とともに
よく使われていたのが「ISDN回線」です。

ISDN回線はデジタル信号を使った電話回線で、
インターネット接続に信号を変換するモデムが必要ありません。

モジュラーケーブルを使ってモジュラージャックと
「ターミナルアダプタ(TA)」という機器を接続し、さらにTAと電話機を
モジュラーケーブル、パソコンとはUSBケーブルを使って接続します。

アナログ電話回線と同様に大掛かりな工事不要で利用でき、回線が分岐しているので
アナログ電話回線と違って電話とインターネットが同時に使えるようになっています。

回線が分岐されたことに加えて料金定額サービスも利用できるので、
ISDN回線ではインターネットの常時接続も可能となります。

ISDN回線でも通信速度はアナログ電話回線とさほど変わらない

ISDN回線のデメリットとしては、
アナログ電話回線と同様に通信速度が極端に遅いということが挙げられます。

アナログ電話回線よりは多少速くなっているものの、
それでも最大64Kbpsですからほとんど同じと言っても良いぐらいです。

スマホが通信速度を受けた時やガラケーの通信速度が最大128Kbpsですから、
ちょうどその半分ということになりますね。

アナログ電話回線と同じで動画なんて見られるわけがなく、
今ならテキストオンリーのサイトが辛うじて見られるぐらいでしょうか。

インターネットが普及し始めた頃ならともかく現在ではテキストオンリーのサイトの方が
珍しいですから、ISDN回線ではインターネットがほとんど快適に使えないですね。

ADSL回線でインターネット常時接続が当たり前に

アラフォー世代だとアナログ電話回線もISDN回線も使ったことが
あるかもしれませんが、アラサー世代となると最初から「ADSL回線」で
インターネットを使っている可能性が高いと思います。

ISDN回線でデジタル通信に変わりましたが、
ADSL回線でまたアナログ通信に戻ります。

ただアナログ電話回線とは違って、
ADSL回線では音声通話で使わない高周波帯域を使ってデータ通信を行います。

モジュラーケーブルを使ってアナログ電話回線のモジュラージャックに
「ADSLスプリッタ」という機器を繋ぎ、電話用とインターネット用に回線を分岐させます。

インターネット用の方には「ADSLモデム」を接続、LANケーブルを使ってモデムと
パソコンを繋ぐことでインターネットを使うことができるようになります。

ISDN回線と同じで回線を分岐させているので、
電話とインターネットの利用が両立可能となっています。

アナログ電話回線さえ開通していれば、
大掛かりな工事不要で導入できるという点はISDN回線と同じです。

ADSL回線では通信速度が飛躍的にアップし、
ISDN回線で最大64KbpsだったものがADSL回線では最大50Mbpsまで出ます。
(ADSL回線では料金プランによって最大通信速度が変わる)

通信速度が最大50Mbpsとなると、複数枚の画像が使われているサイトでも
時間をかけずに表示することができますし、動画も普通に見られます。

またADSL回線では料金定額サービスが標準となっており、
ISDN回線でも可能でしたが、インターネット常時接続が当たり前になったのは
ADSL回線からではないでしょうか。

基地局から離れると通信速度が大幅ダウン

ADSL回線のデメリットは、何と言っても「不公平感」にあります。

アナログ電話回線やISDN回線に比べると安定感は高いですが、現在主流と
なっている光回線と比べるとADSL回線は通信が不安定と言わざるをえません。

ADSL回線では、料金プランによっても変わりますが基地局と自宅との距離によっても
通信速度が変わってしまいます。

距離が離れれば離れるほど通信速度が遅くなり、たとえ最大50Mbpsのプランを
利用していても実際には数Mbpsも出ないなんてこともあるんですね。

基地局と自宅との距離はユーザーにはどうしようもなく、同じ料金プランでも使い勝手に
大きな違いが出てしまう不公平感がADSL回線の大きなデメリットというわけです。

電話回線を使わないインターネット接続方法

現在でも電話回線を使ったインターネット接続方法を利用することはできるものの、
電話回線を使わないインターネット接続方法が主流となっています。

電話回線を使わないインターネット接続方法の代表格と言えば「光回線」です。

光回線ではデータ通信専用の光ケーブルを使うので、
通信の安定感や繋がりやすさという点においては電話回線を使わない
インターネット接続方法をはるかに凌ぎます。

通信速度も、当初は最大100MbpsとADSL回線の2倍程度でしたが
最近は最大1Gbpsが主流で、中には2Gbps・5Gbps・10Gbpsとさらなる高速通信が
可能なサービスも出てきています。

近所数件で回線を共有することもあるので、
周辺のインターネット利用状況によって通信速度が遅くなってしまうことはあります。

ただADSL回線のように基地局との距離に応じて通信速度が遅くなってしまうことは、
光回線ではありません。

光回線にもデメリットは少なくない!?

光回線のデメリットとしては
 ・導入に手間とお金がかかる
 ・料金が高い
といったことが挙げられます。

光回線を自宅に導入するには、
最寄りの電柱から光ケーブルを宅内に引き込まないといけません。

ADSL回線など電話回線を使ったインターネット接続では、
アナログ電話回線さえあれば大掛かりな工事は不要でした。

しかし光回線はアナログ電話回線の有無に関わらず、
大掛かりな開通工事を行わないことには導入することができないんですね。

その開通工事には当然費用が発生し、場合によっては光回線を開通させるだけで
20,000円以上かかってしまうこともあります。

光回線も料金定額サービスでADSL回線と同様に常時接続が当たり前なんですが、
ADSL回線に比べると料金が高くなっています。

ADSL回線の料金は最大50Mbpsプランで月4,000円ほど、
最大通信速度が遅いプランであれば月2,000円台で利用することも可能です。

一方光回線は、マンションなど集合住宅だと月4,000円前後で利用することも
できますが、戸建てとなると月5,000円ぐらいはかかってしまいます。

光回線は導入するのにも利用するのにも、
ADSL回線よりお金がかかってしまうのは小さくないデメリットですね。

光回線には電話サービスもある

ADSL回線などは電話回線を使ったインターネット接続方法でしたが、
光回線には光回線を使った通話方法があるんです。

光回線のオプションとして「ひかり電話」をプラスすることで、
自宅にアナログ電話回線が無くても光回線を使って音声通話をすることができます。

もちろん「03」など市外局番から始まる普通の電話番号が使えますから、
アナログ電話回線の代わりに自宅の固定回線として使うことも可能ですよ。

料金も、アナログ電話回線が基本料金だけで月2,000円近くかかるのに対して
ひかり電話ならオプション料金の月500円となります。
(いずれも通話料は別)

光回線自体の料金はADSL回線より高いですが、ひかり電話を使うことで
通信費全体で見ると光回線の方がADSL回線より安くなる可能性が高いんですね。

光回線以外の電話回線を使わないインターネット接続方法

電話回線を使わないインターネット接続方法は光回線以外にも
 ・ケーブルテレビ
 ・モバイル回線
などがあります。

「ケーブルテレビ」はケーブルテレビ回線を使ったインターネット接続方法で、
以前はADSL回線と並ぶ常時接続可能な高速通信回線でした。

CSなどの有料放送が見られるということで、ADSL回線と違ってケーブルテレビの
インターネットは現在でも高い人気を誇っています。

また最近はケーブルテレビの通信速度も最大1Gbpsと光回線と肩を並べるほどにまで
上がってきています。

ただケーブルテレビのインターネットを最大1Gbpsの通信速度で利用できるのは、
現状ではまだ一部の地域のみです。

有料放送が見られる分料金も光回線より高くなっており、
インターネット回線としては光回線に後れを取っている感じですね。

「モバイル回線」は、スマホで使われる「LTE回線」や
モバイルルーターで使われる「WiMAX回線」などのことを指します。

通信速度もWiMAX回線は最大1Gbps以上で、
WiMAX回線では月間通信料無制限ということもあって
光回線代わりとして使われることも増えてきています。

ただ電波を使った無線通信ですから、
光ケーブルを使う光回線に比べると安定性や繋がりやすさの面ではやはり劣りますね。

モバイル回線には持ち運び可能というメリットがあるので、一人暮らしなど
自宅を空けることが多い場合には光回線より使い勝手が良かったりもしますよ。

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