店舗の電話回線

店舗では携帯電話より固定電話回線を使った方が良い?

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開業する際、店舗や事務所に電話回線を引くか否かで迷うこともあります。

業態によって電話回線の重要性が多少違い、保険代理店のような
ほとんど外回りという業態では事務所に電話回線は不要で携帯電話のみで十分です。

ところが飲食店となると、携帯電話だけでなく店舗に電話回線を引いている方が
何かとメリットが多いと思います。

そこで飲食店の店舗に電話回線を引くメリットデメリット、
さらにはオススメの「電話回線」も紹介しますよ。

飲食店に電話回線を引くメリット

飲食店の店舗に電話回線を引く大きなメリットの1つが、「FAX」が使えるということです。

一般の家庭ではSNSの発達でメールすら過去のものとなりつつありますから、
FAXが使えたところで大したメリットにはなりません。

ところが飲食店の店舗では、FAXが使えることは決して小さくないメリットとなるんです。

飲食店では卸業者から食材などの仕入れを行いますが、
この発注作業にはまだまだFAXが欠かせません。

メールやインターネットで発注を受け付けている卸業者も増えては来ていますが、
現状ではFAXでしか発注を受け付けていない卸業者もまだ少なくないんですね。

店舗に電話回線を引かずにFAXが使えないと、
発注のたびに近所のコンビニまで走らないといけません。

発注が常に営業時間外に発生するならそれでも良いかもしれませんが、
万が一営業中に発注が必要になった場合はお店を空けることになってしまいます。

留守番のできるスタッフが居るならまだしも、
1人で切り盛りしている場合には営業中にお店を空けるなんてできないですよね。

また良い物を安く仕入れるには卸業者の選択肢を広げないといけないのに、
FAXが使えないことで卸業者の選択肢が狭まってしまうというデメリットもあります。

電話回線があるとクレジットカード決済端末の導入も手軽

日本ではまだまだ普及率が低いとは言え、
クレジットカードなどキャッシュレス決済を利用する人が増えてきています。

2019年10月の消費税増税に向けて政府は、個人経営の小売店などに対しても
電子マネーなどキャッシュレス決済の導入を勧めています。

なので飲食店の店舗でも、できれば電子マネー決済、
少なくともクレジットカード決済ができるようにはしておきたいところですよね。

店舗にキャッシュレス決済を導入するには専用端末の設置が必要ですが、
キャッシュレス決済端末はインターネット回線や電話回線に接続して利用するのが
一般的です。

無線通信が使える端末もあるんですが、通信が途切れることのない安定性を
考慮するとやはり電話回線に繋ぐ方が良いですね。

また光回線の代理店などでは、光回線と同時にひかり電話を導入することで
クレジットカード決済端末が無料でレンタルできるサービスも行われています。

店舗に電話回線があるだけでお客さんの信用度アップ?

自分がお客さんとして飲食店などを探している時のことを想像すると分かりますが、
問い合わせ先の電話番号が「090」や「080」で始まる携帯電話番号だとちょっと不安に
なりますよね。

具体的に何が不安というわけじゃありませんが、
「03」などの市外局番から始まる電話番号のお店に比べて
「ちゃんとしていないじゃないか」というイメージを持ってしまいます。
(実際にはそんなことはないですが・・・)

飲食店はお店の雰囲気と料理の味さえ良ければお客さんは来ると思われがちですが、
店舗に電話回線を引いていないだけでお客さんの選択肢から外されてしまう恐れも
あるんですね。

また飲食店では卸業者を筆頭に様々な業者との取引が必要ですが、
大手になるほど取引先の「体裁」を気にする傾向があります。

連絡先が携帯電話番号だと、お客さん同様に「ちゃんとしていない店」と見なされて
取引してもらえないこともあるんだとか。

逆に言うと店舗に電話回線を引くだけでお客さんや取引業者からの信用度が上がる
可能性があるわけですから、簡単と言えば簡単なことですよね。

飲食店に電話回線を引くデメリット

飲食店に電話回線を引く大きなデメリットとして挙げられるのは、
「料金が高い」ということです。

店舗にNTTの電話回線を引いて固定電話を設置するには、
40,000円近い「施設設置負担金」を支払わないといけません。

さらに基本料金が月額2,600円ほどですから、
通話料も含めると電話回線の料金だけで月3,000円以上となってしまいます。

電話回線を引かずに格安SIMの携帯電話にすると、
施設設置負担金と同じぐらいの端末代がかかりますが、毎月の料金は安くなります。

音声通話付きでデータ通信量が一番少ないものだと月額1,200円ぐらいで、
それに通話料無料オプションを付けても2,000円前後で収まります。

月1,000円、年間で12,000円ほどの違いですが、開業したてで経営が軌道に
乗っていない時にはこれが大きな差となることも無いとは言えません。

電話回線を引いていると、電話に出られないことで売上を落とす!?

中には、店舗の営業時間外にも関わらず電話をかけてこられるお客さんも居ます。

単純に営業時間を確認する場合もあれば、
予約を受けつけているお店だと予約を取るために電話をかけてきます。

電話回線を引いて固定電話を使っていると、
営業時間外でも仕込み中などで店舗に誰かが居て電話に出られれば良いですが、
休憩中で全員出払い誰も電話に出られなかったりするんですよね。

予約しようと思った場合はもちろん、単に営業時間確認のために
電話をかけてきた場合でも、そのお客さんには「お店に行こう」という意思があります。

ところがお店に電話をかけたのに誰も出ないと、「じゃあ他の店にしよう」と他の店に
変更されてしまい、結果的に売上を落としてしまうことに繋がるわけです。

その点携帯電話だと営業時間外だろうが定休日だろうが電話に出られますから、
お客さんを逃がす心配が無いんですね。

店舗に重要な電話がかかってくることはほとんど無い?

電話で予約を受け付けない、あるいは喫茶店など予約を受けるような業態でない場合、
店舗に電話回線を引いてもあまり重要な電話がかかってくることがありません。

予約以外で飲食店にかかってくる電話と言えば、
 ・定休日や営業時間の確認
 ・駅からの道順など店舗の場所の確認
 ・勧誘や営業
などがほとんどです。

営業時間や店舗の場所の確認はお客さんからの電話なのでまだ良いんですが、
勧誘や営業に関してはお客さんでもなんでもありません。

お客さんからじゃない電話に対応すること自体ムダですし、
たとえ僅かな時間でもそんな電話に取られるのはもったいないですよね。

また電話回線を引いて固定電話を利用している場合は、
着信拒否をするのにも手間とお金がかかってしまいます。

それを考えると、勧誘や営業の電話がかかってきたとしても
比較的簡単に着信拒否できる携帯電話の方が良いということになります。

電話回線があると店舗の移転時に面倒

飲食店の売上がアップして経営が軌道に乗ったら、
駅前などより人通りの多い場所への移転を検討することになるかもしれません。

店舗に電話回線を引いていると、
こうした移転の際にちょっと面倒なことにもなりかねません。

NTTの電話回線の移転工事は予約制となっており、
遅くとも移転日の1~2週間前には予約を入れておかないといけません。

万が一予約を入れるのが遅れると、
店舗を移転してしばらくは電話回線が使えないことになってしまいます。

また電話回線を引いて固定電話を利用するには施設設置負担金が必要と
先に書きましたが、施設設置負担金無しで電話回線を引くことも可能です。

NTTなら「ライトプラン」を利用することで施設設置負担金無しで
固定電話が設置できますし、NTT以外の通信会社で「直収電話」というサービスを
使うことでも施設設置負担金は不要となります。

ただ施設設置負担金無しで導入した電話回線では、
店舗移転の際に電話番号が変わってしまう恐れがあります。

そもそも市外に移転する場合は施設設置負担金を払って導入しても電話番号が
変わってしまいますが、市内での移転する場合は施設設置負担金を払っていると
移転先で同じ電話番号が使えます。

ところが施設設置負担金無しだと、
市内でも移転先で同じ電話番号を使うことができないんですね。

店舗の電話番号が変わることで常連さんの足が遠のくことも無いとは言えません。

その点携帯電話であれば、市内だろうが市外だろうがどこに移転しても
携帯電話端末を持って行くだけで電話番号を変えずに使うことができます。

開業前から移転時のことを考えるのもおかしな話ですが、電話回線を引いた場合には
店舗移転で電話番号が変わるかもしれないということは覚えておいた方が良いですよ。

飲食店の電話回線には「ひかり電話」がオススメ

飲食店の店舗に電話回線を引くのであれば、
光回線のオプションである「ひかり電話」を使うのがオススメです。

飲食店でも、
 ・POSシステムの導入
 ・売上などをクラウド上で管理
などするのに光回線は欠かせません。

また業態によっては、来店したお客さんにWi-Fi環境を提供するのにも使えます。

その光回線のオプションとしてなら、光回線自体には開通工事費がかかりますが、
ひかり電話の導入自体には費用がかかりません。

月額料金も500円程度で、
これに月数百円プラスするだけで2回線目と2つ目の電話番号も使うことができます。

店舗兼自宅で店舗と自宅の電話番号を分けたり、店舗の電話とFAXで電話番号を
変えたりといったことが月1,000円前後でできちゃうんですね。

アナログ電話からの切り替えではなくひかり電話を新規で申し込んだでも、「050」から
始まる番号ではなく、「03」など市外局番から始まる電話番号を使うことができます。

ひかり電話を使うなら光回線はフレッツ光か光コラボレーション

店舗の電話回線としてひかり電話を使うのであれば、その元となる光回線は
 ・フレッツ光
 ・光コラボレーション
のいずれかが良いですよ。

「フレッツ光」は言わずと知れたNTTの光回線サービスで、「光コラボレーション」は
NTT以外の事業者がフレッツ光の回線を使って行っている光回線サービスです。

フレッツ光の回線はほぼ日本全国に行き渡っており、
ほとんど使えないところがありません。

ところがフレッツ光以外の回線を使う
 ・auひかり
 ・NURO光
 ・コミュファ光、eo光などの電力会社系光回線
は、使えないエリアがあります。

例えば「auひかり」は中部と関西では使えてもマンションタイプだけだったりしますし、
「NURO光」は関東・東海・関西のエリアにしか対応していません。

また電力会社系光回線は、親会社である電力会社の管内のみでの利用となります。

しかもこれらフレッツ光以外の回線を使う光回線では、
対応エリア内であったとしても使えない場合があります。

フレッツ光の回線は対応エリア内の隅々まで行き渡っているんですが、
フレッツ光以外の回線は対応エリア内でも光ケーブルが届いていない電柱が
あったりします。

そのため建物によっては最寄りの電柱に光ケーブルが来ておらず、
開通工事ができないということもあるんですね。

店舗を移転するとなった場合に、フレッツ光なら移転先でもほぼ間違いなく使えますが、
フレッツ光以外だと市内の移転でも使えなくなる恐れがあります。

フレッツ光と光コラボレーションあるいは光コラボレーション同士であれば、
簡単な手続きで電話番号の引き継ぎができます。

しかしフレッツ光以外の回線とフレッツ光の回線の間では、
電話番号を引き継ぐには手間がかかります。

しかもフレッツ光以外の光回線のひかり電話で使っている電話番号によっては、
光回線を乗り換えることで同じ電話番号が使えなくなることもあります。

先にも書いたように、飲食店にとっては店舗の電話番号が変わることは
売上を減らすことにも繋がりかねません。

なので飲食店の店舗で使う光回線は、移転してもひかり電話の番号を変えずに済む
フレッツ光や光コラボレーションを使う方が良いんですね。

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