個人事業主のネット回線

個人で開業するならインターネット回線は何を選ぶ?

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現在はスマホやタブレットなどで、
いつでもどこでもインターネットが使えるようになっています。

それだけに飲食店を開業する際には、
POSレジを利用したり経営情報をクラウドで管理したりする以外に、
お客さんにWiFi環境を提供する目的でもインターネット回線が必要となります。

しかし自宅のインターネット回線契約はしたことあるけど、お店の
インターネット回線契約はどうすれば良いのか分からないという場合もあると思います。

そこでインターネット回線の種類やお店に導入する場合の契約方法などについて
詳しく見ていきましょう。

飲食店のインターネット回線には「光回線」?

一口にインターネット回線と言っても1種類ではなく
 ・光回線
 ・ケーブルテレビ
 ・モバイル回線
などがあります。

「ADSL」というものもありますが、最後の砦である「Yahoo!BB」もサービス終了を
発表したので、近々新規申込ができなくなる可能性が高いです。

お店で使うインターネット回線としては、「光回線」が一般的ではないでしょうか。

ケーブルテレビやモバイルルーターに比べて通信速度や安定性で上回っており、
安定した高速通信を利用することができます。

お客さんにWiFi環境を提供しても、
 ・通信速度が遅い
 ・繋がりにくい
となるとかえってお店の評判を落としてしまうことになります。

なので飲食店で使うインターネット回線としては、
光回線が一番無難というわけなんですね。

光回線の中でも「フレッツ光」が良い?

光回線と言ってもこれまた1種類ではなく、
 ・フレッツ光
 ・ドコモ光、ソフトバンク光などの光コラボレーション
 ・auひかり
 ・NURO光
 ・コミュファ光、eo光などの電力会社系光回線
などがあります。

この内「フレッツ光」とフレッツ系である「光コラボレーション」以外は
利用できるエリアが限られています。

例えば「auひかり」の場合、東日本だとほぼどこでも使えますが、
中部エリアや関西エリアでは使えないところがあります。

「NURO光」の対応エリアは関東・東海・関西となっており、
現状ではそれ以外の地域では利用できません。

電力会社系光回線は電力会社管内でしか利用できませんし、
今のところ光回線サービスを行っているのは
 ・中部電力(コミュファ光)
 ・関西電力(eo光)
 ・中国電力(メガエッグ)
 ・四国電力(Pikara)
 ・九州電力(BBIQ)
と西日本の電力会社のみです。

なので申し込む際に対応エリアを気にしなくて良いという点では、
フレッツ光か光コラボレーションが良いということになりますね。

フレッツ光は法人向けサービスが充実している

飲食店の経営者という観点からすると、フレッツ光は個人事業主や法人を
ターゲットとしたサービスが充実しているというのも見逃せません。

まずフレッツ光では「24時間出張修理オプション」というサービスが利用できます。

出張修理が受けられるオプションサービス自体は珍しくありませんが、
24時間対応というのはフレッツ光以外ではなかなか無いんですね。

auひかりのサポートオプションは訪問可能時間が8時から23時で、
早朝深夜のトラブルには対応してもらえません。

個人で開業するお店で24時間対応のオプションが必要になることはあまり無いかも
しれませんが、業態によっては早朝深夜に営業することもあります。

また開店前あるいは閉店後に、売り上げなどを入力している時にインターネット回線に
トラブルが発生するなんてことも十分考えられます。

24時間出張修理オプションは利用頻度は少ないと思いますが、
あれば便利というオプションではありますね。

それから複数回線のひかり電話が安いというメリットもあります。

店舗兼住宅だと当然お店と自宅の電話番号は別にしたいですし、
店舗だけでも電話とFAXで電話番号を分けたいということもあります。

フレッツ光のひかり電話は1回線の基本料金が月500円で、
2回線目は200円追加、2つ目の電話番号も100円追加で取得できます。

なのでひかり電話2回線で2つの電話番号を使う場合でも、
基本料金は月800円で済むんですね。
(通話料は別)

NTTの固定電話回線だと1回線当たり月2,000円ほどの基本料金がかかりますし、
auひかりなどの他の光回線の光電話でも月800円で2回線・2つの電話番号を
使うことはできません。
(「050」から始まるIP電話なら月800円以下も可能だったりしますが・・・)

先の対応エリアを気にしなくて良いということに加えて、法人向けのサービスが
充実しているというのはお店のインターネット回線としては魅力的ですよね。

お店で使うインターネット回線だからといって法人契約する必要は無い?

「お店で使うインターネット回線は法人契約しないといけない」と思っている人も
結構多いんじゃないでしょうか?

ネットカフェなどのように、インターネットの利用そのものを「サービス」として
提供している場合には法人契約が必要になると思います。

しかし普通のカフェやレストランなどで、副次的なサービスとして特に利用料などを
取らずにWiFiを提供するだけなら、法人契約ではなく個人契約でも全く問題ありません。

以前は法人契約の方が通信速度が速かったり安定しているといったこともありましたが、
現在は個人契約でも通信速度は速くなっていますし安定性も向上しています。

なので特に法人契約するメリットが無いと考えるのであれば、
お店のインターネット回線を個人契約にしても良いと思いますよ。

お店のインターネット回線を個人契約にするメリットって?

では開業したお店で使うインターネット回線を個人契約するメリットには
どんなものがあるのでしょうか?

インターネット回線を個人契約にするメリットとしてまず挙げられるのが、
「料金の安さ」です。

法人契約の場合、100人単位の大規模オフィスで利用するものは
月数万円の料金がかかるものの、お店のような小規模な法人であれば
個人契約する場合と料金的にはほとんど変わりがありません。

ところが個人契約の場合はキャンペーンなどで、初月無料になったり、
利用開始から数か月間は割引が受けられたりします。

インターネット回線の料金はいわゆる「固定費」ですから、
これが月によって値段が大きく変動すると会計処理が面倒になるんですね。

なので法人契約の場合は、大幅な割引などが実施されることはありません。

もちろん会計処理が面倒というデメリットを生んではしまうものの、
経費が抑えられるという点では個人契約の方が良いということになります。

個人契約の方がインターネット回線の申し込み手続きが簡単

インターネット回線の申し込み手続きは、法人契約に比べると個人契約の方が簡単です。

個人契約で必要になるのは、
 ・申込者の本人確認書類
 ・料金支払いに使うクレジットカードまたはキャッシュカード、通帳
ぐらいです。

料金を口座振替で支払う場合には金融機関届出印も必要となりますが、
クレジットカードで支払う場合には判子も必要ありません。

一方法人契約の場合は
 ・申し込みを行う人の本人確認書類
 ・社員証や名刺などの申し込みを行う人の在籍確認書類
 ・法人印(丸印・角印どちらでも可)
 ・料金支払いに使うクレジットカード又はキャッシュカードか通帳
 ・法人確認書類
が必要となります。

ちなみに法人確認書類は
 ・登記簿謄(抄)本
 ・現在(履歴)事項証明書
 ・法人印の印鑑登録証明書
 ・開業届
などです。
(いずれか1点、コピー不可の場合も多い)

「在籍確認書類」については求められないことも多いようですが、
名刺ぐらいはすぐに用意できるでしょうから準備しておいた方が良いですよ。

法人契約だとまず役所に行って必要書類を貰ってくるというところから始めないと
いけませんから、申し込み手続きは個人契約の方が断然簡単なんですね。

個人契約なら自由にプロバイダが選べる

光回線を個人契約する場合のメリットとして
「プロバイダが自由に選べる」ということも挙げられます。

「プロバイダが自由に選べるのなんて当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、
法人契約だと自由に選べないこともあるんです。

先に紹介したように光回線には色々な事業者がありますが、
基本的にはどこでも法人契約が可能です。

しかしインターネット接続に必要なプロバイダとなると、
法人契約ができないところも出てきます。

例えば光コラボレーションの「ドコモ光」を法人契約する場合、
 ・BIGLOBE
 ・So-net
 ・ASAHIネット
など一部のプロバイダは選ぶことができなくなっています。

プロバイダが変わっても光回線そのもののサービス内容は変わりませんが、
付随するオプションについてはプロバイダによって変わります。

なのでフレッツ光や一部の光コラボレーション、auひかりといったプロバイダが選べる
光回線では、事前に法人契約で利用できないプロバイダがあるのかどうかを
確認する方が良いですね。

ちなみにNURO光や電力会社系光回線、一部を除く光コラボレーションは
プロバイダ一体型の光回線で、そもそもプロバイダを選ぶことができなくなっています。

インターネット回線を個人契約するデメリット

では逆にお店のインターネット回線を個人契約にするデメリットにはどんなものが
あるのでしょうか?

まず個人契約の場合、
インターネット回線の領収書が個人名義になってしまうということがあります。

お店のPOSレジやお客さんへのWiFi提供という形で
インターネット回線を使う場合には、当然お店の経費として計上することができます。

しかし領収書の名義が個人の場合には、
それが本当にお店で使っているインターネット回線のものかどうか証明しなければ
ならず、経費として計上するのに手間がかかります。

ただインターネット回線の契約名義は個人であっても、
領収書の名義を屋号や法人名にしてもらうことは可能です。

事前に個人契約なもののお店で使うということを回線事業者なりプロバイダに伝えて
おき、インターネット回線の契約名義と領収書の名義を分けてもらうようにしましょう。

個人契約だとキャッシュバック金額が少ない

かつては個人契約でも、数万円の高額キャッシュバックが貰えるインターネット回線の
代理店やプロバイダは数多くありました。

しかし現在では個人契約でキャッシュバックが貰えるところは減っており、
貰えるとしてもせいぜい20,000円前後ぐらいとなっています。

ところが法人契約の場合は、現在でも高額キャッシュバックが貰える代理店は多く、
条件次第では60,000円70,000円ぐらい貰うこともできます。

飲食店に限らず開業するにはお金がかかりますから、
キャッシュバックが多く貰えるに越したことはないですよね。

ただ個人契約の場合はキャッシュバックは個人の収入とすることができますが、
法人契約だとキャッシュバックは当然法人としての収入となります。

キャッシュバックを会計処理する場合に、どういった名目でどの科目に
入れれば良いのかよく分からなかったりします。
(「雑収入」で良いとか)

面倒な仕事を増やしてしまうことにもなりかねませんから、
逆に高額キャッシュバックが貰えることが法人契約のデメリットともなってしまいます。

実際に会計処理が面倒などの理由で、個人契約・法人契約関係無く、
あえてキャッシュバックが無い代理店などで申し込む個人事業主も多いそうですよ。

他にも「固定IPアドレス」の利用に別料金が必要といったデメリットもあるんですが、
店舗が1つだけの場合は固定IPアドレスが標準で使えることが大きなメリットとは
なりえないと思います。

開業するに当たってインターネット回線をどうするか悩んでいる人は多いはずです。

回線の種類は光回線で良いとして、
個人契約と法人契約にはそれぞれメリットもデメリットもあります。

「お店のインターネット回線=法人契約」というわけでもないので、
それぞれのメリットとデメリットを踏まえてどういう形で申し込むか検討してくださいね。

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