POSレジを使うならWiFiがあった方が良い?

今や飲食店などのお店を経営する際に欠かせないのが「POSレジ」です。

従来のレジに比べて操作が簡単で、
POSレジがあれば経験の浅いアルバイト店員にも会計作業を任せることができます。

操作ミスが起こりにくく、不正操作もできず、それでいてレジを締める作業が簡単なので、
POSレジの有無でお店の経営効率が大きく変わってきます。

しかしこれからお店にPOSレジを導入するに当たって気になるのは、
POSレジの利用にはWiFiが必要なんじゃないかということです。

インターネット環境が既に整っているお店なら良いですが、そうでない場合には
POSレジを利用するのにインターネット環境の整備から始めないといけません。

インターネット回線の開通には大掛かりな回線工事が必要だったりするので、
お店の営業に支障が出ないか心配ですよね。

そこでPOSレジの利用にWiFiが必要なのかどうか、必要だとしてPOSレジ用の
WiFiとして適しているインターネット回線はどれかなどについて詳しく見ていきましょう。

POSレジの利用にWiFiは必要?

まずPOSレジの利用にWiFiが必要かどうかですが、
結論から言うとWiFiが無くてもPOSレジを使うことはできます。

ほんの数年前までは、
POSレジで行った会計情報は全てWiFiで繋がったパソコンに保存されていました。

ですから5年も10年も前に作られた比較的古いタイプのPOSレジだと、
現在でもWiFi無しでは利用できないこともあります。

しかしこの数年に作れているPOSレジのほとんどは、
オフライン操作ができるようになっています。

POSレジとパソコンをWiFiで接続していれば、
会計情報はPOSレジ本体とパソコンの両方に保存されます。

WiFiに接続されておらずオフラインでPOSレジを使う場合には、
POSレジ本体に全ての会計情報が記録されるんですね。

もしPOSレジ本体に記録されている情報を取り出したいのであれば、
POSレジ本体をインターネット環境が整っている場所に持って行ってWiFiに繋げば
パソコンに会計情報を送ることができますよ。

POSレジを使うならWiFiはあった方が良い

最近のPOSレジはオフラインでも使えるとは言うものの、
やはりPOSレジを置くお店ではWiFiが使えた方が良いですね。

iPadなどのタブレットにPOSレジアプリをインストールする
いわゆる「タブレットPOSレジ」なら、持ち運びが簡単です。

もしお店でWiFiが使えなくても、閉店後に自宅などWiFiが使える場所に
持って行けばパソコンにその日の会計情報が送れます。

しかし主にスーパーなどで使われているキャッシュドロアやレシートプリンタが
一体となったPOSレジだと、簡単に持ち運びができません。

そうするとPOSレジ本体に集積された色んな情報を抜き取ることが難しくなり、
せっかくのPOSレジのメリットを十分に生かせないので、
POSレジを使うならWiFiもあった方が良いですね。

また何かの拍子にPOSレジのシステムがダウンしてしまうことも無いとは言えません。

システム復旧にPOSレジの初期化が必要となると、
POSレジ本体に記録されているこれまでの情報を全て失うことにもなりかねません。

POSレジをWiFiに繋げられればパソコンにも会計情報が保存されるので、
万が一システムダウンが発生しても貴重な情報を失うリスクが無いわけです。

なのでPOSレジの利用にWiFiは必要ではないんですが、
WiFiに繋げられるようにしておいた方が安心してPOSレジが使えますよ。

POSレジを使うのに適しているインターネット回線は?

WiFiはインターネット回線を無線化したものですから、お店でWiFiを使えるように
するにはまずインターネット回線を開通させないといけません。

自宅で使うインターネット回線なら、通信速度や安定性を少々犠牲にしても、
料金の安いものを選ぶことができます。

しかしPOSレジをWiFi接続するためにインターネット回線を開通させるとなると、
料金の安さよりも通信速度や安定性が重要となります。

会計1件あたりはそれほど大したデータ容量ではありませんが、お店が混雑する
時間帯になるとPOSレジとパソコンで何度もデータのやり取りを行います。

そうすると1件あたりは大したデータ容量でなくても、
全体で見ると短時間に膨大なデータ容量をやり取りすることになるんですね。

インターネット回線の通信速度が遅かったり不安定だと、POSレジとパソコンとの
間でのやり取りに時間がかかり、会計作業がスムーズにできなくなります。

混雑した時間帯はただでさえお客さんを待たせることになるのに、
会計作業がスムーズにいかないとお客さんの待ち時間を増やしてしまいます。

会計作業がスムーズできないだけでもお店の評判は下がるので、お店のWiFi環境を
整えるのには通信速度が速く安定性の高いインターネット回線が必要なんですね。

通信速度と安定性で選ぶなら「光回線」

お店のWiFi環境を整えるのに通信速度の速さと安定性の高さで
インターネット回線を選ぶなら、「光回線」がオススメです。

「ADSL」はアナログ電話回線を使って通信しますから、
光回線に比べて開通に手間もお金もかかりません。

しかし利用場所と基地局との距離が離れれば離れるほど、
通信速度や安定性が低下してしまうのが大きなネックとなります。

それよりもADSLはすでにサービス終了が決まっているため、
これから新規で開通させることができません。

光回線は専用の光ケーブルを使って通信するので、新規開通には大掛かりな工事が
必要で、ADSLに比べると開通に手間もお金もかかってしまいます。

しかし光回線では基地局との距離によって通信速度や安定性が低下する
といったことは無く、ADSLよりもはるかに安定した高速通信が利用できます。

移動販売車ならモバイル回線

特定の場所に店舗を構えて飲食店を経営することもあれば、
移動販売車でお弁当などを販売しているといったケースもあります。

ちなみに2019年10月からは外食は消費税10%、持ち帰りは消費税8%となるので、
店舗ではなく移動販売車での営業を検討している人も増えているそうです。

光回線は最寄りの電信柱から建物内に光ケーブルを引き込まないといけないので、
店舗では開通できても移動販売車に開通させることは不可能です。

しかし移動販売車でもPOSレジを使う方が効率的ですし、
できればパソコンと会計情報を共有した方が良いと思います。

なので移動販売車の場合は、
WiMAXなどのモバイル回線を使ってWiFi環境を整えるのも1つの方法です。

通信速度や安定性は光回線に及びませんが、それでもWiMAXの最新機種では
最大通信速度が1Gbps超で光回線並みとなっています。

WiMAXは基地局や中継局の整備を進めていて、安定性も以前よりも向上しています。

ですからモバイル回線は、
店舗のインターネット回線としてはまだ力不足かもしれませんが、
移動販売車のインターネット回線としては十分に役割を果たせると思いますよ。

POSレジ用とお客さんに提供するWiFiは分けた方が良い

スマホ全盛の現在では、店内で無料のWiFiが使えるかどうかが、
お客さんが飲食店などのお店を選ぶ際の重要な基準となっています。

同じ業態のお店でも、
無料WiFiの有る無しでお客さんの数が大きく変わるといったこともあるんですね。

なので特にお店での滞在時間が長くなりがちな飲食店では、
お客さんに無料でWiFiを提供した方が良いんですね。

しかしPOSレジを接続しているWiFiを、
そのまま無料WiFiとしてお客さんに提供するのは避けた方が良いと思います。

WiFiルーターは数十台、
機種によっては100台以上のスマホなどを同時に接続できるようになっています。

とは言え、WiFiルーターが一度に処理できるデータ容量は限られていますから、
同時に数十台WiFi接続すると通信速度や安定性が低下してしまいます。

POSレジとパソコンの間ではそれなりのデータ容量をやり取りするので、POSレジ用と
お客さん用のWiFiが同じだと通信速度や安定性が低下する恐れが大です。

無料でWiFiが使えても通信速度が遅かったり不安定だったりすると、
かえってお店の評判を下げてしまうことになります。

なのでお客さんに安定したWiFi環境を提供するためにも、
POSレジ用とお客さん用のWiFiは分けた方が良いんですね。

POSレジにはセキュリティ対策が施されているが・・・

POSレジ用とお客さん用でWiFiを分けた方が良い理由として、
セキュリティ上の問題も挙げられます。

POSレジとお客さんが同じWiFiに接続すると、
WiFiを遡ってPOSレジのシステムに侵入される恐れが出てきます。

かなり専門的な知識が必要ではありますが、専門的な知識さえあれば同じWiFiに
接続する別の機器に侵入することは不可能ではありません。

POSレジに侵入されて売り上げなどの経営情報を盗まれるだけなら、
お店が被害を受けるだけで済みます。

しかしPOSレジとWiFiで繋がっているパソコンに侵入されると、経営情報だけでなく、
顧客や従業員の個人情報まで盗まれる恐れもあります。

個人情報が盗まれるとお店の信用にも関わってきますし、場合によっては今後の店舗経営にも大きな影響を及ぼしかねません。

POSレジ自体にもセキュリティ対策が施されているので、
WiFiを通して悪意ある第三者に侵入される危険性はそれほど高くありません。

しかし万が一POSレジのセキュリティが突破されないとも限りませんから、
念には念を入れてPOSレジ用とお客さん用でWiFiは分けておきましょう。

2回線用意できないなら

POSレジ用とお客さん用でWiFiを分けた方が良いのは分かりますが、現実問題として、
お店に2つもインターネット回線を開通させるのは難しいですよね。

開通費用も利用料金の2回線分かかるわけですから、
セキュリティリスクは避けられても、通信費が経営を圧迫することになってしまいます。

POSレジ用とお客さん用で2回線用意できない場合には、
NTTの「ギガらくWi-Fi」というサービスがオススメです。

専用機器である「Wi-Fiアクセスポイント装置」を、光回線の終端装置であるONUと
コンセントに繋ぐだけで1つのインターネット回線で2つのWiFiが使えるようになります。

Wi-Fiアクセスポイント装置の初期設定は施された状態で手元に届くので、
ケーブルを繋ぐだけでOKなんですね。

2つのWiFiは完全に切り離されているので、
お客さん用のWiFiからPOSレジに侵入される心配は一切ありません。

ギガらくWi-Fiの利用料金は
 ・2年契約・・・月4,480円
 ・5年契約・・・月3,300円
となっています。

2年契約だと光回線を2回線使うのと料金が変わりませんが、
5年契約なら光回線を2回線使うよりかなり安く済みますよ。